突然の親しい人からの訃報、出張や大切な打合せなどでどうしても欠席しなくてはいけない。四十九日、初盆に体調不良でどうしても行けなくなってしまった・・。
自分としては行きたい気持ちのだけどこんな時もありますよね。たとえ行けなかったとしてもお悔みの気持ちはしっかりと伝えておきたいものです。
このような時の方法としては、
- 弔電を打つ
- お香典を送る
- お供えを送る
- お悔やみ状を送る
等々、様々ありますが、今回は線香をお供えとして送る際に出てくる疑問についてまとめて見たいと思います。
お線香をお供えとして送るのはあり?
まず、お線香をお供えとして送るのはいいのかどうか、という点からお伝えしたいと思います。なんとなく、線香を送ること自体迷ってしまいませんか?
日本ではお線香をお供え物として送ることは昔からの習慣としてあることです。お供え物用としてお線香が売られていることでもわかりますが、お線香をお供えとして送るのはありということになります。
お線香には種類がたくさんあり、物によってかなり値段も違ってきます。
価格帯・お線香の香り・量などを相手のことを考えて選ぶことが重要です。
線香をお供えとして送るときに知っておきたいマナー
線香を送るときのマナーとして必ず気を付けたい事が5点あります。こちらも1つずつ確認していきましょう。
①宗教の違い
お線香は仏教で使うものです。相手の宗教が何かしっかり把握しておかなければいけません。ここは意外にも見落としがちなポイントかもしれません。
神教やキリスト教の相手にお線香を送ってしまうと、大変失礼にあたります。まずは確認してから送るようにしましょう。
②包装紙の包み方
お線香は仏事用の贈り物だと思っている人が多いかもしれませんが、実は慶事用の贈り物にもなります。このようなことから、包み方で仏事用、慶事用を区別しているのです。
仏事用の包み方は開封時に左から開く包み方。慶事用の包み方は開封時に右から開く包み方になります。注意してくださいね!
③家庭用線香と進物用線香の違い
線香にはスーパーやドラッグストアで販売されている家庭用の線香と、仏具専門店や百貨店で販売されている進物用の線香があります。
お供えとしてお線香を送る時に家庭用の線香は失礼にあたるので、しっかりと箱に入っている進物用を送りましょう。
④お悔みの手紙を添える
お通夜や、四十九日、初盆の法要に出席できなかった場合に送る場合には、必ず故人に対するお悔みの気持ちを綴った手紙を添えるようにしましょう。
購入時にお悔やみ用の挨拶状を入れてくれるサービスもありますので、販売店に確認してみましょう。
⑤自分の連絡先を書く
頂きものが届いた際に、貰った相手がお礼をしたい、連絡をとりたいと思うかもしれません。
相手の気持ちを考え、連絡の取りやすい電話番号や自宅の住所を書いておくようにするのがマナーです。
線香をお供えとして送る場合、のしはどうする!?
のしを掛る際に注意したいポイントは表書き、水引、のしの掛け方の3点です。1つずつ確認していきましょう。
①表書き
表書きは供物を送る時期や用途によって異なります。以下に一覧をまとめましたので、参考にしてください。
地域や風習によって異なる場合がありますので、注意しましょう。
用途 | 表書き |
時期を問わず使用可能 | 御供 |
四十九日の忌み明けまで | 御霊前、御供 |
四十九日当日後 | 御仏前、御供 |
新盆・初盆を迎えられる方に | 新盆御見舞、初盆御見舞御仏前、御供 |
喪中はがきなどで訃報を知ったら | 喪中御見舞、御仏前、御供 |
年忌法要 | 御仏前、御供 |
婚礼・慶事の時 | 御先祖様、御先祖様御土産 |
②水引
水引は結び切りで総銀か白黒のものを選びましょう。既にのし紙に直接水引が印刷されている場合には必要ありません。
③のしの掛け方
外のしと内のしの2種類の掛け方があります。
外のしとは、包装紙の外側にのし紙を掛ける方法で、通夜・葬儀や法事にお供え物を持参する場合に多い掛け方です。
一方で内のしは、箱に直接のし紙を掛け、その上から包装紙を掛ける方法です。内のしはお供え物を郵送で送る場合に多い掛け方です。
お線香を送る場合には外のしでも内のしでも構いません。
・・・・・・・
のしの書き方や水引の種類を間違えてしまうと大変失礼に当たります。
お線香をお供えとして送る時は注意してつけるようにしましょう。
~まとめ~
いかがでしょうか。冠婚葬祭のマナーはいつも触れることではないだけに難しい部分がたくさんありますが、だからこそきちんとしておきたいですよね。
相手に失礼にならないよう注意してお供えを送るようにしましょう。
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