突然お通夜・お葬式に行かなくてはならなくなった!
お葬式というものはそんなものです。特に社会人になると、親族間だけでなく会社関係でもお通夜やお葬式に出ることが増えます。
お香典を渡すというのは普段の生活にはないこと。でもマナーを意識しておかなければいけないことだから、いざという時に色々と迷ってしまいますよね。
- お葬式に出るときのお香典の金額
- お葬式に持っていく香典袋の選び方
- 香典袋の書き方
- お香典が必要なかった体験談
を紹介したいと思います。何も知らなくて失敗した・・ということになる前に、読んでおいてくださいね!
人には聞きにくい! お葬式の香典の金額はどの程度が一般的?
結婚式や出産祝いなどは日にちに余裕があるのでみんなと相談して包む額などを相談することができ、迷うこともありません。しかし突然の不幸があった場合、お香典を用意する時間はとても短く、待ったなしです!
でも、こんな時こそ大人として焦らず対処したいものですよね。
まず香典が必要とわかってから一番困ることが香典の相場です。金額として少なすぎるのも、多すぎるのもよくありません。
ではお葬式の香典の金額はどのくらい包めばいいのでしょうか?
香典の額は「故人との関係性」や「土地土地の習慣」によって、また個々の「親族でのルール」があるなど様々な要因で変わることがありますが、一般的には次の金額が目安となります。
<お葬式の香典の金額の目安>
親戚・・1万円~5万円
友人、知人・・5千円~1万円
職場の従業員の家族・・3千円~1万円
家の近所・・1千円~3千円
ただし、職場や近所に関しては「香典返しをなしで」という条件でこの金額となります。
お香典の額は、いずれもお祝いよりは低い金額といった印象ですね。上記金額には幅がありますが、相手と深い関係であったなら、多めに入れるようにします。
それから、お香典に入れる紙幣は新札は使わないようにしましょう。あまりにもボロボロのお札を使うのも失礼ですが、新札を入れていると準備万端で「この時を待ってました」と言わんばかり。
そこそこきれいだけど新札ではないといった紙幣を用意してくださいね。
では、つぎは、香典を包む袋についてお話しします。
お葬式の香典袋はどんなものを選ぶべき?
一口に香典袋といってもたくさんの種類があります。さて、たくさんある中からどれを選べば正解なのでしょう?
金額と合うものを
香典袋を買いに行ったら、すごく豪華なものから水引が印刷されてるだけのもの、10枚セットでも安いものなどいろんな種類が販売されているのがわかります。
まず香典袋を選ぶ際に一番大切なのは、中の金額と合っているものを選ぶということです。
中身は少ない金額なのに、豪華な袋では違和感がありますよね。自分自身がいくら香典を用意するのか考えてから買うのが確実です。
水引や絵について
香典袋には表に絵が書いてあるものもあります。この絵は宗派によって違いがありますので紹介しておきます。
<香典袋の絵>
- 香典袋に蓮の花の絵がついているものは仏式用
- 十字架や白ユリの絵がついているものはキリスト教用
- 真っ白な無地のものは神式用
<水引の色>
- 仏式・・白黒
- 神式・・白黒または双銀
- キリスト教・・水引なし
これらは、故人の宗教に合わせて選びます。
おそらく世間では、仏式の方が多いと思います。仏式で注意なのが水引の色。上記に注意して選びましょう。
何も相手のことがわからない場合は、香典袋として黒と白の水引のもので、絵が入っていないものを選んでおけばいいでしょう。
水引の色が白と黒のものと、白だけのものとがあると思います。このふたつがどうちがうのか?ですが、49日以前が白と黒の水引のもので、49日後が白だけのものになります。葬儀に持っていくのならば、白と黒のものにしましょう。
・・・・・
その他、香典のことで迷うのは香典袋に書く方法ですね。次は書き方をご紹介します。
お葬式の香典袋の書き方とは?
香典袋は書いたことがないと迷いますよね。どう書けばいいのか説明しますね。※ここでは一般的な仏式の封筒で説明をします。
水引を真ん中として上半分の真ん中に大きめな文字で「御霊前」と書きます。
水引を挟んで下半分の真ん中には自分の名字を上の御霊前よりも小さめの文字で書きましょう。
そして、中袋の表真ん中に「金 ○千円」と書き(数字は下記の表を参照に漢数字で書く)、裏にはふつうの手紙を出すときの要領で住所と名前を書きましょう。
1 | 壱 |
2 | 弐 |
3 | 参 |
5 | 伍 |
6 | 六 |
7 | 七 |
8 | 八 |
10 | 拾 |
千 | 阡 |
万 | 萬 |
円 | 圓 |
後で、親族が整理するときのために、きちんと住所と名前を書いておいてあげると親切はとても助かりますので書き忘れないようにしましょう。
香典返しについて気を遣わせたくないという考えもあってか、きちんと住所や氏名を書かない場合がありますが、これはNGです。喪主の立場に立って考えると後からとても苦労します。
あくまでも故人の知り合いである場合、喪主にとっては誰かわからないことも多々あります。喪主としてはもらったものへのお返しはしたいものです。芳名カードに住所を書いたとしても、やはり香典袋にもきちんと書いておくのがマナーです。
間違って恥ずかしい思いをしないように準備して葬儀に参列されてくださいね。
お香典がいらない体験談
ここまでお香典について説明して来ましたが、お香典がいらないケースも最近ではよくあります。私の最近の経験談もお話ししておきますね。(完全実話です。)
私の家の前には、かなり高齢のおじいちゃんとおばあちゃんが住んでいました。でも、もうここ数年は二人とも高齢者用の施設に住んでいたので、あまり見かけることもなかったんです。
しかし律儀なご夫婦だったので、施設から息子さんや娘さんに連れられて自宅に帰ってくることもありました。地域の掃除に合わせて帰宅してくれたりして、しんどいのに手伝おうとしてくれる姿も印象的でした。
ある時、おばあちゃんが重い病気になったと言うことを聞きました。頑張って治療を続けていたけど、高齢ということもありお亡くなりになってしまいました。
地域の班が同じであるみんなでお通夜へ。もうかなり長くご近所として知っていたので、お隣の方とも相談して、上記でいう相場より高めの5千円を包みました。しかし、香典はもらわないということで持ち帰ることに。
しかも後日、おばあちゃんの息子さんがお通夜に出てくれたお礼としてお菓子を持ってわざわざご挨拶にまで・・。お香典は渡さない上にお礼をもらうということになってしまいました。
でもこれまでの感謝の気持ちです、ということで持って来てくれたのでありがたく受け取りました。
こんな体験をしましたが、喪主の息子さんによると、長らく留守にしていた事で迷惑をかけていたのに、お通夜に来てくれた近隣のみなさんにただただお礼をしたい、という部分があったようです。
最近では、香典返しのことを考えてだったり、申し訳ない気持ちから、このように香典は受け取らないという方針の場合も多くあります。
その時は持っていっても受け取ってもらえませんので、お通夜やお葬式に出向いて故人へのお別れの気持ちやお礼の気持ちをしっかり伝えましょう。
まとめ
香典に関しては、金額の相場や袋の選び方や書き方など、気になるところが多くあります。
マナーが大切なことだけど、日常的に渡すものでもないだけに自分の中で方法が身につかない部分でもあります。
一緒にいく家族や両親など、相談できる相手がいるのであれば聞いてから用意するといいですね。
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