ご近所から家庭で収穫した野菜をお裾分けされたことはありませんか?スーパーに行けばたいていの野菜は手に入りますが、少々不格好でもとれたて新鮮なものにはかないません。
私の家の隣のおじさんは、小さいながらも野菜を栽培しています。一度にたくさんできるので、大根やトマトをおすそ分けしてくれるのです。とれたてを食べているという、目や考えからの効果もあるかもしれませんが・・やっぱり美味しいんです。
「時間に余裕ができた」「運動不足だから体を動かさなきゃ」…そんな方にもピッタリなのが野菜作りです。野菜もできて、健康にも一役買ってくれるので、いいなと感じている方も多いのではないでしょうか?!
そうは言っても、いったい何から始めればよいのか?わからないところもあるかと思います。
そこで、この記事では特に夏野菜栽培についてまとめました。土作りや初心者におすすめの夏野菜を紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
夏野菜栽培 ~成功の秘訣は「土作り」から
さあ野菜を作ろう!そう思っていきなり苗や種を買ってきてはいけません。おいしく育てるために、また失敗しないためにもまず大事なのは土作りなのです。
種まきや苗の植え付けまでにどのぐらいの期間をみて土作りを始めればいいのか、以下の動画がわかりやすく解説してくれています。
動画はちょっと本格的な場所で土作りをしていますが、家の植えようと考えている場所でも同じようにやってみましょう!
サントリーフラワーズ『野菜の育て方・基礎編 ①土づくり』
土作りの基本 農業屋
こちらは肥料などについてもかなり詳しくわかりやすく、お姉さんが体全体を使って大きな声で説明してくれています。
ネットや書籍で詳しく調べることもできますが、文字で読んでもは今ひとつピンと来なかったり、図解だけではイメージが湧かなかったりしますが、動画だととてもわかりやすいです。
見る時間は必要ですが、やはり実際の工程は動画を見てから土作りを始めましょう。
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夏野菜栽培 ~初心者でも育てやすいおすすめ 5選!
初めての野菜作りなら、やはり育てるのに手間のかからないものがいいですね。作物自体も環境の変化や病害虫に強いものがおすすめです。
種から育てるのか苗がいいのか迷うところですが、初心者が種から育てるのはかなり手間がかかります。苗は種より高価ですが、失敗が少なく、収穫できる確率が高いというメリットがあります。
まだ種から育てる自信がないという方は、積極的に苗を使うようにしてくださいね。
[注意]
夏野菜の多くは連作障害というものに注意する必要があります。連作障害とは、同じ場所に続けて栽培することで病害虫や土の養分不足により、翌年植える作物の生育が極端に悪くなることを言います。
連作障害にならないように、場所も考えて植えるようにしてくださいね!
それでは初心者の方におすすめの夏野菜を5つご紹介しましょう!
キュウリ(ウリ科キュウリ属)
植付時期…4~5月
収穫時期…6~9月
キュウリは病害虫に強く、気温が低くてもよく育つので、初心者でも育てやすい野菜です。風通しのよい、日がよく当たる場所に植え付けます。
特に収穫期の夏は水を切らさないようにしましょう。キュウリは1日に3cm以上成長するので、朝収穫を忘れると夕方には食べるのを躊躇するほど大きくなります。
それでも新鮮でとても美味しですけどね!子供達はオバケキュウリと喜んで一人一本食べてました。
またキュウリは連作障害に注意が必要な野菜です。毎年同じ場所に植えない方がよいでしょう。
キュウリの育て方 農業屋
ミニトマト(ナス科トマト属)
植付時期…4~6月
収穫時期…6~9月
大玉のトマトは初心者にとっては難易度が高い部分があるので、おすすめなのがミニトマト。プランターでもできますので、ベランダ栽培におすすめです。
私は初めての野菜づくりにミニトマトを選びました。ミニトマトの原産地は南米アンデスの高地。日がよく当たる乾燥地を好むため、日照時間の長い場所で風通しを良くし、水やりを控えめにするのがコツです。
トマト嫌いだった長女が、自分で育てたトマトを食べることで好きになりました。私が野菜栽培っていいなあと思った瞬間でした!
トマトも連作障害を起こしやすいので注意しましょう。
トマト・ミニトマトの育て方 農業屋
ミニトマトQ&A
ナス(ナス科ナス属)
植付時期…4~5月
収穫時期…6~9月
ナスは乾燥に弱く、水を切らさないようにしてください。気温が高い方がよく育ちますので、あまり植え付ける時期が早すぎてもいけません。
トマトなどの同じナス科との連作障害にも注意してください。実をたくさん付けますので、最初にできた実を早く収穫してやると株が元気になり、秋ごろまでの長い期間収穫できます。
ナスの育て方 農業屋
ピーマン(ナス科トウガラシ属)
植付時期…4~6月
収穫時期…6~11月
南アフリカが原産のピーマンは高温には強いですが、低温に弱い野菜なので早い時期から植えないようにしましょう。
種から育てるのが非常に難しいため苗から育てることをおすすめします。また、ピーマンは緑でも赤く完熟してからでも食べることができます。スーパーで買ったピーマンにもし赤いものが混ざっていても心配無用ですよ。
ピーマンの育て方 農業屋
オクラ(アオイ科トロロアオイ属)
植付時期…4~6月
収穫時期…6~8月
オクラは病害虫に強く育てやすい野菜です。水はけのよい、十分に日の当たる場所が適しています。
成長しすぎると繊維が固くおいしくなくなるので柔らかいうちに収穫します。放置すると30cmほどにもなってしまいます。ちなみに“オクラ”は英語です(=okra)。ご存知でしたか?
オクラの育て方 農業屋
その他の夏野菜・・ズッキーニ、エダマメ、シシトウ、カボチャなども育てやすく、おすすめです。ただしカボチャはツルが左右に伸びるため、広い場所を確保する必要があるので注意です。
また、連作障害は接ぎ木苗を使うことである程度防ぐことができます。
接ぎ木苗とは、育てたい植物の芽を病気に強い別の品種の根に接いだものです。こうすることで、連作障害や病気に強いというメリットがあります。ただし絶対に大丈夫というわけではありません。
値段も普通の苗より高価ですが、初めて野菜作りに挑戦するのでしたら、試してみるのもよいでしょう。
家庭菜園 接木苗 利点 いいところ 野菜苗 #農業屋
夏野菜栽培 ~始めるのに最適なのはいつ?
おすすめ夏野菜5選の中でもご紹介しましたが、ほとんどの夏野菜が4~6月に植えるのが望ましいですね。
夏野菜の多くは原産地が暑い地方で、もともと寒さに弱いものが多いのです。目安としては霜が降りなくなった時期以降に植え付けを始めるよいでしょう。
ただし、その年の気候や地域によっても時期は変わってきますので、あまり焦らず、じっくりと見極めた方がいいですね。
まとめ
いかがでしたか?夏野菜は連作障害という難しい一面もありますが、まずは来年の夏の収穫をめざしてみてはいかがでしょうか。
それでは初心者が夏野菜栽培に挑戦する上での大事なポイントのおさらいです。
- 大事なのは土作り
- 初心者にも育てやすい野菜を選ぶ
- 植え付けに最適な時期を知る
栽培場所の広さや環境など条件はさまざまですが、まずは挑戦してみましょう。
来年の夏、あなたのご家庭の食卓には、朝とれたばかりの栄養たっぷりな野菜がぴかぴかと光り輝いているかもしれませんね!
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